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グルメのイ・ミニョン 次なる目標は賞金女王&メジャー制覇

◇国内女子◇ほけんの窓口レディース 最終日(19日)◇福岡カンツリー倶楽部和白コース(福岡県)◇6292yd(パー72)

首位タイから出た27歳のイ・ミニョン(韓国)が5バーディ、2ボギーの「69」でプレー。通算10アンダーとし、昨年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」以来のツアー4勝目に「何も考えられないです。ただただほっとしています」と安どのため息をついた。

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前半はスコアを伸ばせないまま後半に突入した。3mを決めた10番(パー4)のバーディで波に乗った。続く11番(パー5)で3打目を右1.5mにつけて連続バーディ。13番(パー4)では残り95ydの2打目を1mにつけて、10アンダーにのせた。17番(パー4)ではティショットがディボット跡に入る不運に見舞われた。2打目をグリーンオーバーしてボギーとしたが「仕方ない」と切り替えた。

先に競技を終えた上田桃子と9アンダーで並んで迎えた最終18番(パー5)では、2打目をグリーン左のラフへ。3mのバーディパットを残した。さらに同組の申ジエ(韓国)が6mのバーディパットを決めて3人が並んだ。「プレッシャーも感じましたけど、行ける人は行けるだろう」と強い気持ちでストローク。ボールをカップにねじ込むと「鳥肌が立ちました」と約1年2カ月ぶりの勝利の瞬間をかみしめた。

昨年は開幕戦を制した際、「今思えば『これで今シーズンはうまくいくだろう』というおごりがあった」といい、その後は勝利からは遠ざかった。「去年そういうことがあったので、今年こそは」とオフシーズンは練習に打ち込んだ。1月までは昨年痛めた腰とも向き合い、リハビリしながらの調整だった。「ほかの選手が練習する姿を見て、自分もやらないと」とシーズンインしてからも自分にハッパをかけた。

今回の勝利で高額賞金2160万円を手にし、日本での通算獲得賞金は2億円を突破した。今季の賞金ランキングでも申に続く2位に浮上。「1年目はあまり実感がわきませんでしたが、2年目、3年目と過ぎていく中で目指してみたいなという気持ちが強くなってきている」と賞金女王への意欲も口にした。「韓国でも日本でもメジャーを勝ったことがないので勝ちたい」と次なる目標も定めた。

ツアー中はグルメ探索が趣味で、福岡に来てからはイタリアンレストランでウニやジャガイモの創作料理に舌鼓を打ったという。沖縄にはお気に入りのピザ屋があり、宮崎の地鶏や名古屋の味噌カツや手羽先が好きだという。次戦は静岡開催の「リゾートトラスト レディス」の予定。「もちろんうなぎが楽しみです」と笑顔を見せた。(福岡県福岡市/柴田雄平)

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