“泣き虫”吉本ひかるは惜敗に「今度はうれし涙を流したい」
◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 最終日(28日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6376yd(パー71)
152cmのショットメーカー、20歳の吉本ひかるが通算6アンダー2位で終え、悔し涙を流した。3バーディ、4ボギーの「72」と伸ばせず、吉本の8組前から出て「63」をたたき出した申ジエ(韓国)に2打差で敗れた。
「いつも通り、緊張はなかった」と後続に2打差の単独首位から出た。出だし1番で2打目をグリーン奥のラフに入れボギーを先行させたが、3番で6mを沈めてバーディを奪った。470ydのパー4、難関5番の2打目を手前バンカーに入れると3打目はグリーンへ乗せるのがやっと。ファーストパットを2mオーバーさせたが、なんとかボギーで凌いだ。
6アンダーで迎えた15番でリーダーボードを確認し、申が8アンダーで上がっていることを知った。「凄いな…。あと3ホールあったので自分のプレーに集中しよう」と切り替えた。16番(パー5)をバーディとし可能性を残したが、名物ホールの17番(パー3)のティショットを右のバンカーに入れ万事休す。ボギーとし初優勝はお預けとなった。
それでも、賞金約581万円を手にし、通算獲得額は約2507万円。賞金ランク50位以内の来季シード権をほぼ手中に収めた。それでも初優勝に向けて「長所のセカンドショットを磨いていきたい。あと3日目は疲れるので体力も大事だなと」と課題も見つけた。
前週「KKT杯バンテリンレディスオープン」も2位で終えたが、「先週は優勝を意識していなかった」と涙はなかった。今週は最終日を首位で出て「優勝争いをしたという実感はある」と悔し涙を流した。「泣き虫なので、すぐ泣いちゃうんです。今度はうれし涙を流したい」と必死に前を向いた。(静岡県伊東市/柴田雄平)