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涙も出ないくらいの記憶から6年 吉本ひかるは初優勝へ

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 2日目(27日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6376yd(パー71)

首位と2打差の5位から出た20歳の吉本ひかるが5バーディ、ノーボギーの「66」でプレー。通算7アンダーで後続に2打差をつけ単独首位に立った。

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出だし1番で残り114ydの2打目を2mにつけバーディを先行した。4番(パー5)では、「練ランのとき、1Wでバンカーに入れた」というティショットを5Wにかえ、きっちりマネジメントしバーディ。6番(パー3)では7mを沈め、前半だけで3つ伸ばした。後半2つのパー5(12番、16番)で3打目をそれぞれ1mにつけて、さらに2つ伸ばして単独首位に躍り出た。

昨年は19試合に出場した。「去年はウェイティングで出たり出なかったりで、練習ラウンドもして、ステップ(下部ツアー)にも出ていたので、すごく疲れた。前までにはなかった肩こりも出るようになって、やっぱりトレーニングが必要だなって」。オフには体幹を鍛え、ドライバーの飛距離も10yd伸びた。

吉本と同級生の勝みなみ小祝さくらなど、いわゆる“黄金世代”が16人出場する今大会(出場108人)。昨年までは「追いつかなきゃ」という気持ちもあったというが、今季は「人は人だし自分のペースでやろう」と切り替えた。

今大会は2013年のアマチュア時代にツアーデビューを飾った「縁のある大会」でもある。「涙も出ないくらい打ったという記憶しかない」と16オーバー105位で予選落ちに終わったが、6年を経てその成長には自信を持つ。

優勝すれば2015年大会覇者の藤田光里(20歳212日)を抜き、最年少優勝(20歳62日)となる。「あまり優勝とかは気にしないで、しっかりアンダーで回れるように精一杯頑張りたいです」とあくまで自分のプレーに集中する。(静岡県伊東市/柴田雄平)

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