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「最後まで諦めない」有村智恵は終盤イーグルで好発進

◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 初日(19日)◇熊本空港CC(熊本県)◇6428yd(パー72)

初夏の陽気となった大会初日、会場には3760人のギャラリーが詰めかけた。地元・熊本出身の有村智恵は、イーブンパーで迎えた後半17番(パー4)で2打目を直接カップに沈めてイーグルとし、通算2アンダーの6位でフィニッシュ。首位と3打差の好位置で初日を終えた。

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ピンまで137yd。カップ手前のマウンドにキャリーをすれば奥にこぼれ、手前過ぎると手前に戻るという微妙なピンポジション。「ちょっと強いな」という9Iでのショットだったが、ギャラリーの歓声でカップに消えたことを知り、「よかったです」と笑みがこぼれた。

期待はひしひしと感じている。スタートホールの1番は、10mを沈めてバーディ発進。4番(パー5)でもバーディを重ねたが、「グリーンが昨日より止まったので、どこまで打っていいのかと…、なかなかチャンスにつけることができなかった」と、距離感に苦心して、中盤は足踏みした。

それでも、気持ちは切らさなかった。今週は自宅からコースに通える。途中、2016年熊本地震の被害が大きかった益城町(ましきまち)を通るが、車窓から見える景色が心を打つ。「まだまだ復興といえるところまでいけていないと思うところもたくさんある。その中でゴルフの試合を開催させてもらえるのはありがたいし、どんな方々が、どんな気持ちで会場に来ているのかと考えると、自分もとにかく最後まで、諦めない気持ちで戦っていきたい」と、その思いを重ねている。

「とにかく上を目指して、1打でも伸ばして最終日に行けたら」と目標は明確。「あすは一番上が見えるところにいたい」と、結果で恩返しができればベストだ。(熊本県菊陽町/今岡涼太)

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