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100試合以上?黄アルムとキャディの“初優勝”

◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日(11日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd(パー72)

「初めて一緒に勝てた。緊張しているときは冗談を、ほぐれ過ぎのときは逆に声をかけてくれる。駆け引きがすごくうまい」。黄アルム(韓国)は、自身の今季3勝目を支えた大溝雅教キャディをそう表現する。

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専属ではないが、2人はこれまで100試合ほどタッグを組んだ。9年以上優勝から遠のいた黄のスランプの時期だ。10選手以上と組んで日米ツアー通算29勝を遂げた大溝キャディは「これだけ担いで、勝てなかった選手は…ほかにいないですよ。アルムは優しい人だから、よく組んでくれるのかな」と笑う。

今年4月に米男子ツアー「RBCヘリテージ」で優勝した小平智のエースキャディを務め、転戦する。春先以来の黄とのコンビは、前週「TOTOジャパンクラシック」の最終日に決まった。

同大会で全美貞(韓国)のバッグを担いでいた大溝キャディを会場で見つけ、黄は「来週空いている?」と聞いた。「そしたら『空いている』って言ってくれて、急きょ結成されたんです」

今年7月に「大東建託・いい部屋ネットレディス」で9年ぶりに復活優勝と遂げた際、大溝キャディが涙を流して喜んだことは伝え聞いていた。「1週間サポートしてくれて、すごく楽しかった」。秋色の空は清々しい。(千葉県長南町/林洋平)

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