叶わなかった始球式 “カープ女子”佐伯三貴のモチベーション
2018/11/09 19:30
◇国内女子◇伊藤園レディス 初日(9日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd(パー72)
冷たい雨が降り続くなか、2010年覇者の佐伯三貴が6アンダーで単独首位に立った。7バーディ、1ボギー「66」のプレーに「100点満点に近い」と満足げな表情。調子はずっと良く、「TOTOジャパンクラシック」の出場権がなかった先週も良いオフを過ごせたという。
その先週末には、広島県出身の佐伯にとって残念な出来事もあった。実は4日の日曜日に、地元で開催予定だった広島カープと福岡ソフトバンクホークスが対戦する「日本シリーズ」第7戦の始球式に出ることが発表されていた。だが、佐伯がマウンドに立つことはなかった。前日の土曜日に行われた第6戦でカープが敗れ、ソフトバンクホークスの日本一(4勝1分け1敗)が決定したからだ。
2016年に惜しまれつつも現役を引退したカープの元投手・黒田博樹さんからは、「残念だったね」というLINEのメッセージが届いたという。
10年大会では、初日から首位を守る完全優勝。17年は首位タイ発進としながら、2日目以降にスコアを崩して9位に終わった。「カープが日本一になれなかったので頑張ります」。再び首位で滑り出した好スタートを、今年こそ5シーズンぶりのタイトルにつなげたい。(千葉県長南町/武田涼花)