2018年 スタンレーレディス

飛ばし屋・葭葉ルミが理想を追い求め続ける1W

2018/10/05 20:39
ロッディオ社のヘッドに変更した葭葉ルミ。徐々に曲がり幅も狭くなっているという

◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 初日(5日)◇東名CC(静岡)◇6571yd(パー72)

飛距離を売りにするクレイジー社の1Wを愛用し、昨季平均飛距離で1位(260.76yd)になった葭葉ルミ。今年5月に1Wのヘッドをロッディオ社製に変更しており、「飛距離は落ちてないし、安定感も増している」と手ごたえを口にする。

今季開幕時は、こだわりのあったクレイジー社製から変更する想定は「まったくなかったし、想像もしていなかった」という。ただ、第3戦「Tポイントレディス」の練習場でロッディオ社の担当者に勧められたこともあり、練習で同社の1Wをテストするようになった。

飛距離を求める葭葉が要望を伝えるとクラブを調整し、徐々に理想形に近い1Wに近づいて行った。前年のメジャー「全米女子オープン」の平均飛距離で1位になった相棒からの変更は容易ではなかったが、「すごく会社の理念に共感できる部分があった。選手それぞれにあったクラブにしてくださる。シャフトはクレイジー(ロイヤルデコレーション)のままにして、ヘッドを変えてみようかなと思った」と、5月に試合で初投入した。

その後も同社のモデルでヘッドを入れ替えるなど、試行錯誤を続け「ロッディオタイプM」に落ち着いた。「調子によってもだし、上位争いの中では特に、試合で出る球と練習場で出る球は違ってくる。ただ担当の方がすぐに要望にそったように修正してくれる」と信頼を置く。

今季平均飛距離は2位(259.16yd)。フェアウェイキープ率は88位(56.3707%)と低いが、「徐々に曲がり幅は狭くなってきている」。1アンダーの9位につけた初日は、8番(パー5/485yd)でフェアウェイに置いた1打目から楽々2オンした。出場選手の中でこの日唯一のイーグルを奪い「良いスコアで回れた」と納得した。(静岡県裾野市/林洋平)

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