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耐えてつかんだ3勝目 大江香織は「信じられない」地元V

◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(23日)◇利府GC (宮城)◇6534yd(パー72)

大江香織のキャディバッグを載せた手引きカートの横で、利府GCのハウスキャディ・阿部たき子さん(69歳)は信じていた。「初日も最初のバーディが来る8番まではずっと我慢していたんです」。1打差を追う2位から出た最終日も、序盤はじっとチャンスを待ち続けた。

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左にドッグレッグする5番(413yd/パー4)は、この日3番目の難易度。飛距離では同組の葭葉ルミ佐伯三貴に大きく引き離されている。大江は2打目を3Wで奥にこぼし、アプローチも3mショートしたが、これをねじ込みガッツポーズ。「過去の優勝争いの経験から、最初にポンポンとバーディが来ると、そこから崩れる。前半は静かに、チャンスがきたら狙っていこう」という作戦だった。

8番(パー5)、9番で連続バーディを奪い、14番(パー5)のバーディで佐伯三貴をかわして単独首位に浮上した。「そこからちょっと意識した」と、優勝がちらつくとショットは微妙に散り始めた。17番のティショットは深いラフにつかまったが、得意のユーティリティでパーセーブ。18番(パー5)の2打目も右に出たが、3打目は56度のウェッジで「20~30センチ」につけてバーディで締めくくった。

山形県出身の大江にとって、今大会は地元・東北開催というだけではない。2003年の宮里藍によるアマチュア優勝は「信じられないくらいの衝撃でした。自分のゴルフが180度変わった」と、当時中学2年生の大江がゴルフに真剣に打ち込むきっかけとなった出来事だった。練習量は倍以上になり、自主的にゴルフに取り組むように変わっていた。そして、数か月後には宮里のいた東北高への進学を決意した。

落ち着いてみえたコース上とは対照的に、ホールアウト後の大江は「信じられない気持ちでいっぱいです」と目を見張った。今後の目標を聞かれても、「私はそんなにうまくないので、もう一回優勝…というのはちょっと難しいと思う。なるべく常に上位でプレーできるように頑張りたい」と、大きなことは言わなかった。

この日会場を訪れた8,392人の東北ギャラリーの中にも、共感した人は少なくはなかったはずだ。コツコツと自分にできることを積み重ねて、2年ぶりのツアー通算3勝目をもぎとった。(宮城県利府町/今岡涼太)

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