豪快なティショットは戻るか。渡邉彩香は吹っ切れた様子

◇国内女子◇CATレディース 事前（16日）◇大箱根CC（神奈川）◇6704yd（パー73）

賞金ランキング71位と低迷する渡邉彩香は、開幕前日のプロアマ戦を終えると「先週からすごくスッキリとラウンドできている」と晴れやかに話した。

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武器のドライバーを迷いなく振れていることが理由だ。ここ数シーズン、ティショットが左右に散り、今季のフェアウェイキープ率は全体102位の45％。「曲げたくないという思いがあり、どんどん試合中にマイナス（思考）になっていた」と持ち前の大胆さを失っていた。

前週「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」の練習ラウンドで、志願して45歳の福嶋晃子と回った。プロ入り前から憧れ、かつて米ツアーでも屈指の飛距離を誇った元祖・飛ばし屋の「やっぱり飛ぶというのは武器だよ。ほかの人ができないゴルフができるでしょ？」という言葉にはっと気づかされた。

さらに福嶋から「相変わらず良い球打っているよ」と励まされ、渡邉は「試合ではそこまで振れていなかった部分があった。気持ちがガラッと変わった」。

前週は3試合ぶりに予選通過も37位タイに終わったが、パー5で今季2個目のイーグルを獲るなど「ロングでスコアを伸ばせた。自分らしさは戻ってきたと思う」と手ごたえがある。

「のん気に置きにいっている場合じゃない。すごく良いきっかけをもらった」。フェアウェイ幅が広いという今大会のコースには、パー5が5つある。上昇気流に乗りたい。（神奈川県箱根町／林洋平）