「最悪です」からV戦線へ 鈴木愛が連勝&連覇へ望み
2018/06/23 18:53
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 3日目(23日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6620yd(パー72)
初日から不満顔が続く賞金女王・鈴木愛が帳尻を合わせるように優勝争いに加わってきた。37位からスタートして6バーディ、1ボギーの「67」で回り、通算8アンダーの5位タイに浮上。前週の「ニチレイレディス」に続く2連勝、そして大会連覇へ望みをつなげた。
悩みの種は、一番の強みとするパッティングだ。イーブンパーで79位と出遅れた初日はマレット型のパターを使って32パットに「最悪です」と言葉も少なかった。ブレード型のエースパター『ピン ヴォルト アンサー2』を投入した2日目はボギーなしの3アンダー「69」としたが、31パットに「本当に調子が悪い。これだけパットが嫌になるのは久しぶり」とイライラを募らせていた。
この日はスタート前の練習で数本のパターを試し、2日目と同じエースを選択。28パットと数字は改善したが、「まだ納得がいくパットにはほど遠い」と自己評価は厳しい。上がり2ホールの連続バーディも、17番は2m、18番(パー5)は1mを沈めたもの。「3mから5mくらいのパットが上手く打てない」と話し、最後まで表情が晴れることはなかった。
それでも着々と順位を上げ、やっぱり絡んできた優勝争い。「パット次第だけど、少しはチャンスがあると思う」とシーズン5勝目への意欲も芽生えてきた。4位タイ(2人まで)以上で達成となる、年間のツアー史上最速1億円到達(出場試合数&日付)もかかっている。今週も貫禄を示す可能性は十分だ。(千葉県袖ケ浦市/塚田達也)