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予選落ちで引きこもり 上田桃子を立ち直らせた「マスターズ」

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 2日目(21日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6376yd(パー71)

5位から出た上田桃子は6バーディ、2ボギーの「67」でプレーして通算8アンダー。雪辱に燃える31歳が、最終日を前に首位タイへ浮上した。

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故郷・熊本県で行われた先週の「KKTバンテリンレディス」では、今季初めての予選落ち。2週前の「スタジオアリス女子オープン」をオープンウィークにあて、万全な状態で臨んだはずだった。「ショックで家から外に出なかった。誰にも会いたくなくて。こんなことは初めてです」。

どん底状態から脱するきっかけになったのが、男子メジャー「マスターズ」の録画映像だった。目を見張ったのは、1打差2位に終わったリッキー・ファウラーのプレー。最終18番で2mのバーディパットを決めた場面だ。「なんで最後のバーディパットを、あんなに簡単に打つんだろうって。誰しも外したくないという感情があるけど、(決めたら)迷いがない」と感想を述べた。

予選落ちした翌日の日曜から3日間、家に閉じこもり、ただただ「マスターズ」を見つめ、自分のプレーとの違いを探し続けた。「マスターズに出ている選手は、あんなにポンポンとプレーしている。どうして自分は熊本で、あれだけ丁寧になってしまったのか」。ひとつのヒントを得た火曜日には、コーチやトレーナーとミーティングを重ね、水曜日にはすっきりした表情で川奈に乗り込んできた。

「いい集中力が保てていて、充実した2日間になっている。ボギーがきても、バーディがきても、ストレスなく、いいプレーができている」。スタートホールの1番で10mのバーディパットを決め、11番(パー3)では9Iで右5mにつけてバーディを奪った。

失意の予選落ちから、早くもつかんだ今季初優勝のチャンス。単独2位以上で史上12人目となる生涯獲得賞金7億円も突破するが、「久しぶりにいい位置にいるし、優勝する、しないは別にして充実の3日間にしたい」と、集中力を高めた。(静岡県伊東市/玉木充)

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2018年 フジサンケイレディスクラシック



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