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「気持ちで戦っている」鈴木愛 メジャーの悔しさ晴らす完勝

◇国内女子◇スタジオアリス女子オープン 最終日(8日)◇花屋敷GCよかわコース(兵庫県)◇6332yd(パー72)

派手なガッツポーズでツアー通算7勝目をかみしめた。単独首位から出た最終ラウンドは3バーディ、1ボギーの「70」。通算10アンダーで昨季賞金女王の鈴木愛が今季2勝目を飾った。

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「優勝できてうれしいが、課題の残るラウンドだった。競っているときはあのショットでは全然ダメ。自己採点は50点ぐらいかな」

厳しい言葉とは裏腹に横綱相撲を見せつけた。3打差でトップを追う同組の葭葉ルミが前半4番でチップインバーディを奪うと、すぐに同ホールで5mのバーディパットを沈めて差を保った。「ここが勝負所と思って、そこでしっかりと入れ返すことができた。悪い流れで18ホールいかなかった」。6番でも122ydからPWで2mにつけてバーディ、8番では115ydから50度で2mにつけてバーディと着実に差を広げていった。

3月の「Tポイントレディス」以来となる頂点で、シーズン前に目標としていた3勝目に早くも王手をかけた。2位の葭葉に4打差をつける完勝に思えたが、それでも「チャンスをしっかりとモノにできる力がない。寄せても入れきれない実力の無さ。まだまだだなと思う」と振り返る。

目指すべき理想ははるか先にある。前週の米女子メジャー「ANAインスピレーション」では予選通過も76位。「今の実力じゃ、予選通過が出来るかどうかのレベル。やっぱり海外に出てもしっかりと成績を残せるような選手になりたい。日本でやりたい気持ちが8割、海外は2割」と説明。米国で優勝争いを演じる力がついたと自認することが海を渡る最低条件。「先に自分の実力をあげたい気持ちが強い」と話した。

今季の国内ツアー6戦で日本勢が優勝したのは鈴木の2勝のみ。「私は気持ちが強いので、気持ちで戦っている感じはする。いい意味でもっと気持ちの表現をする選手がたくさん出てきてほしい。もっと日本ツアーを盛り上げられるように、気持ちを入れてみんなでバチバチしあいたい」。2005年の不動裕理以来、2年連続の日本人賞金女王へ期待も高まる。(兵庫県三木市/玉木充)

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