終盤のミスでV逸 菊地絵理香「ちょっとかっこ悪い」
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 最終日(1日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県)◇6564yd(パー72)
単独首位から出た菊地絵理香は「75」と落とし通算3アンダーの2位に終わった。得意の逃げ切り態勢だったが、終盤の3パットでアン・ソンジュ(韓国)に2打差で競り負け。「技術が足りないし、つめが甘いですね」と悔やんだ。
ギャラリーからのため息に落胆の表情。単独トップで迎えた後半16番。5mのバーディパットは「ちょっと強く入って」1mオーバーし、返しがカップに蹴られてボギー。1打ビハインドになった最終18番(パー5)は、前組・アンのスコアを確認し「バーディが必要なことはわかっていた」。左サイドのバンカーからの3打目を「(足場の)傾斜もきつくて」とガードバンカーに突っ込みボギーに終わった。
勝負どころでミスし「右を嫌い過ぎた(左に出た)けど、このような状況で18番(フェアウェイから)の2打目をしっかりフェアウェイに置かないといけない。あとはやっぱり3パットですね」。前半6番のダブルボギーで停滞しながら、後半11番(パー3)の1打目でピン2mほどにあった同組ジョン・ジェウン(韓国)のボールに当たり、50センチまで寄ってバーディを奪うなど幸運もあった。「流れがきたときもあったから…」と落胆した。
過去の3勝すべてが単独首位からの逃げ切りだったが「オーバーを打っちゃって。ちょっとかっこ悪いですよね」と苦笑い。一方、昨年4月から長らく腰痛に苦しんだ29歳は、アンダーパー2人に終わった4日間大会での優勝争いに「これまで緊張してミスショットが出るってことがあったけど、それは少なかった。自分の甘さはあったし4日間で勝ちたかったけど、またここから頑張ってやっていきたい」と力を込めた。
次週の「スタジオアリス女子オープン」は出場せず、その翌週の「KKT杯バンテリンレディス」から再スタートを切る。「体を休めて、しっかり練習していきたい。結果を残せるように頑張る」と誓った。(静岡県袋井市/林洋平)