全美貞は不運に見舞われながらも上位で決勝ラウンドへ

◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 2日目(30日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県)◇6564yd(パー72)

全美貞（韓国）は前半7番（パー3）のガードバンカーで、なにやら探し物をしていた。「ボールをね…。前日そこでなくなっちゃって。やっぱりなかったですね」と苦笑いした。

＜＜　下に続く　＞＞

3アンダーで迎えた初日の後半7番。6Iを振ると距離感が合わず、グリーン手前のバンカーに突っ込んだ。このコースのバンカーはサラサラな砂質で、ほかの選手も埋もれたボールを探すことがあるが、全のボールは何度砂をかき分けても見つからなかった。

「競技委員を呼んで5分ほど探したけど、まったくダメで」。結局、ロストボールとなって1罰打を科され、ティショットを打ち直した。同ホールをダブルボギーとし、前ホールから2連続で計4打を落とした。

それでもツアー通算25勝の全は「あんまり焦りや動揺はなかった。珍しいけど、こういう日もあるかなって。まだ1アンダーだったし、そこまでにスコアを伸ばせていて良かった」。上がり2ホールも連続バーディで締めた。

2日目は「72」で回り、通算3アンダーの3位タイで決勝ラウンドに進出した。不運に見舞われながら優勝戦線に残り「もう少しショットの精度を上げていきたい。グリーンが硬いから落とし場所を考えてやっていく」と週末を見据えた。（静岡県袋井市／林洋平）