精神面か?ルールか?完敗した韓国チーム急失速の背景は
2017/12/03 16:57
◇国内女子◇THE QUEENS presented by KOWA 最終日(3日)◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇6400yd(パー72)
4ツアー対抗戦の優勝決定戦で、韓国は日本に敗れて連覇を逃した。主将のキム・ハヌルは「フォアサム形式が難しかった」と敗因を分析した。
前日までのシングル、ダブルス戦の計13マッチで12勝1敗と圧倒。2位の日本の2倍となる24ポイント(勝利2pt、引き分け1pt、敗戦0pt)を積み上げ首位に立ちながら、ポイントをリセットして競った優勝決定戦では、日本との4マッチで3敗1分けを喫した。
初日のフォアボール形式(2人それぞれのボールでプレーし、良い方のスコアを採用)、2日目のシングルス戦と比較し、1つのボールを交互に放つフォアサム形式は、各自の流れを作りにくい。この日急きょリザーブに回ったキムは「他の選手から意見は聞いておらず、外から見た印象だけど」と前置きした上で、「韓国の選手は個人で強さがある。でもこの形式は集中するポイントが違うと思う」と難しさを口にした。
圧勝ムードから一転しての敗戦に、韓国チームで唯一引き分けに持ち込んだ22歳のコ・ジンヨンは18番グリーン脇で頭を抱えて肩を震わせた。韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)の担当者は「国別対抗戦は燃えていた」と話し、肩を落とした。
優勝決定戦を前にポイントリセットのルールがあることを知らずにいた選手もいて、キムは「スタート前に知った選手もいたので動揺はあったと思う」と精神面も敗戦の一因との見方を示した。一方で「前の2日間は相手より良い結果を残した」と語り、「(メンバーに)褒める言葉を残したい」と強調した。(愛知県みよし市/林洋平)