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2勝目への思いで葛藤 木戸愛、課題は自己コントロール

◇国内女子◇ゴルフ5レディス 初日(1日)◇ゴルフ5カントリーオークビレッヂ(千葉県)◇6373yd(パー72)

ツアー初優勝は5年前。「1日でも早く2勝目を挙げたい」という木戸愛が、今季初の首位発進を決めた。アンダーパーがわずかに6人という難コンディションの中、6バーディ、3ボギーの「69」で、単独首位となる3アンダーで初日を終えた。

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「ショットはここ最近良い感じ。パットで流れを崩さず、良い流れに乗れた」と笑顔で振り返った木戸。「最近はパットも良い感じで打てていたけど決まらないことが多くて、今週は自信をつける練習をした」という事前準備が奏功して、わずか26パットで凌ぎきった。

前週の「ニトリレディス」は、初日に6位で出ながらも、2日目以降はスコアを伸ばせず終わってみれば44位。北海道から羽田空港に戻ってくると、迎えに来た父・修さんに「良くなっていると思うから、うまく自分をコントロールして頑張りなさい」と諭された。今週は、それが課題だ。

「やっぱり目標、夢があるので(そのことを)すごく考えます。優勝したいけど、その気持ちが強すぎて、良い方向に向いていないと感じている。欲との戦いに葛藤しているところです」と、2012年の「サマンサタバサレディース」以来、2度目のVへ揺れる心を正直に打ち明けた。

目の前の1打に向き合うこと。それは、初日の平均スコア「75.6952」となった難コースでは、より自然に出来ているようだ。「最初からすべて受け入れてスタートしようというコース。落ち着いて良い集中力で回れました」と雨中のラウンドを振り返った。

「目の前のボール、1ホールへの執着心を持ちたい。優勝よりも自分を知ることが大事。父に成長した姿を見せたいです」と語った木戸。それでも、心の中の整理はまだ完全にはついていないのだろう。記者たちからの追及を逃れるように、ちょっぴり足早に会見場を後にした。(千葉県市原市/今岡涼太)

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