米女子ツアー予選会に川岸史果、渡邉彩香らがエントリー
◇国内女子◇CATレディース 事前(17日)◇大箱根CC(神奈川)◇6,704yd(パー73)
2週前の海外女子メジャー「全英リコー女子オープン」を23位で終え、今週が国内復帰戦となる川岸史果が、米国女子ツアーの来季出場権を懸けた予選会(Qスクール・ステージII/10月16~22日/米国フロリダ州・プランテーションG&C)にエントリーしたことを明かした。日本ツアーからは川岸をはじめ、渡邉彩香、松森彩夏、工藤遥加の4人がエントリーしている。
川岸は予選会同週に行われる「マスターズGCレディース」は欠場し、前週の「富士通レディース」まで出場で日程を調整中。今季トップ10が8回で、賞金ランク10位で約4400万円を積み上げ、国内女子ツアーの来季出場権は確実。「(通過したら)日米を転戦しながら米国、日本と両方のシードが獲れればいいと思う」と話した。
7月の「全米女子オープン」は99位で予選落ち。「全米で痛い目にあったけど、それを全英で活かせたことは大きい」と、全英では最終日を「66」として、得意とする飛距離が世界で通用する手応えを得られたことも挑戦を後押しした。
一方、「いつかは行ってみたい」という米ツアー出場の夢に、駆け込みエントリーしたのは渡邉だ。米ツアーの予選会システムに見直しの動きもあることも考慮して、今月8日の締め切りに滑り込んだ。
ツアー3勝の渡邉は、今季未勝利ながら賞金ランクは22位。「日本ツアーを保険にしたくない。今の自分の調子で受験するなら意味はない。受験するからには、通過する気持ちで臨みたいから、予選会までに日本で成績を残す必要もある」。エントリーを決めてから、米ツアーをよく知る服部道子、経験者の有村智恵らと練習ラウンドをともにし、アドバイスを求めたという。
「『行ってみて経験することも多いから』、『ぼろぼろに苦しむくらいの気持ちで行きなさい』と。通っても、うまく行かなくても、なにごとも経験だと思っている。チャンスがあるならチャレンジしたい。今はそんな気持ちです」。日本とは異なる環境で得られる経験こそが、プロとしての自分を成長させるというのが考え。それぞれの思いを胸に、世界へ飛び出そうとしている。(神奈川県箱根町/糸井順子)