親友がメジャー制覇 有村智恵は“完璧主義”を返上
2017/07/07 19:25
◇国内女子◇ニッポンハムレディスクラシック 初日(7日)◇アンビックス函館倶楽部 上磯ゴルフコース(北海道)◇ 6362yd(パー72)
賞金ランク64位と低迷する有村智恵が「67」をマーク。今季の自己ベストスコアで5アンダーの6位につけた。「集中していたし、丁寧にできた」と及第点を与えた。
結果だけを見て楽観視はしない。今年で30歳になる有村は「会心という内容では正直なかった」と冷静だ。7バーディのうち5個は3m以内から奪ったが、「ショットは合格点を与えられるくらいのレベルかな」と厳しめの自己評価だった。
それでも「こういうゴルフをすれば、スコアを出せるね」と自信も得た。普段は“完璧主義者”で1打のミスを許せず、「100ydから10mくらいに落としちゃうと、せっかくチャンスホールなのに…」と自分を責めた。だが、この日は「2パットでも良い。チャンスで獲ろう」と意識を切り替えた。
2013年から昨年まで米国を主戦場とした有村は、前週の海外メジャー「KPMG女子PGA選手権」で優勝したダニエル・カン(韓国)と親友だ。互いに下部シメトラツアーにいた時代に「一緒に食事をしたり、遊びに行ったりも多かった」。
カンのキャディを務めたコール氏とは、カンの紹介で知り合い意気投合。有村自身も20回ほどタッグを組んでおり「コールともすごく仲が良かったから2人が勝ったときは本当にうれしかった」と称えた。
「(日本に帰ってきた)後悔とかでは本当にないけど、その場に一緒にいて祝福はしてあげたかったですね」と笑顔。戦いの場こそ違うが、海の向こうでの戦友の快挙に刺激は十分だ。「きょう良いスタートが切れたので、あした以降も頑張りたい」と意気込んだ。(北海道北斗市/林洋平)