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「あすが最後にならぬよう…」競演の上田桃子は涙 藍は感情コントロール

◇国内女子◇サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 初日(8日)◇六甲国際GC(兵庫)◇6538yd(パー72)

今季限りでの現役引退を発表し、今大会が最後の国内ツアー出場の可能性がある宮里藍は3バーディ、1ボギーの「70」で回り、2アンダーでスタートした。同組でプレーし、同じく2アンダーで発進した盟友・上田桃子は、ホールアウト後に感極まって目に涙を浮かべた。

6000人を超える大ギャラリーの前で第1ラウンドを終え、引き上げたクラブハウス内。上田はインタビューの序盤で、思わず言葉を詰まらせた。「最後に(一緒に)回れるのが……」

ラウンド前、「私が感情的になると(宮里に)迷惑をかけてしまう。何があっても迷惑をかけちゃいけない」と決めていた。胸にしまい込んだその誓いは、18ホールを終えて涙に変わった。「彼女がバーディを獲ると(昔のシーンを)思い出すこともあった。本当にカッコいいなと思って回っていた」。2008年、宮里の後を追うようにして米ツアーに参戦し、ともに切磋琢磨してきた仲だ。年月以上の苦楽がこもった思いが、あすの第2ラウンドを前にあふれ出た。

アマチュアの高橋彩華を交えて午前8時半前にティオフした2人は、序盤に苦戦した。17番のティグラウンドに上がる直前、バーディなしのイーブンだった上田が「そろそろ…」とつぶやくと、1ボギーの宮里は思わず「同じことを考えていた」と笑い、互いに後半インでばん回してみせた。

上田が惜別の思いを抑えられなかった一方で、宮里は頑として冷静さを保った。「こみ上げる思い? 1ミリもなかったです。私はバーディを獲ることしか考えていなかった」と笑い飛ばした。そうは言っても、気を緩めれば同じ思いが湧き上がってくるのは分かっている。「今、私を一番邪魔するもの、ゲームを妨げるものは、感情的になること。そこはすごくコントロールしている」という。

「感情的になっては『頑張りたい』という気持ちが(過度に)増えてしまう。そう気を付けているので(周囲からは)淡白に見えるかもしれないけれど…」と、好スコアのために全力を尽くしている。

一時代を築いた2人の競演は、2日目が最後になるかもしれない。「あした終わってみて、結果次第では最後だと実感する瞬間になるかもしれないので、あしたは自信がないけれど、いまは気持ちをコントロールしたい(笑)」と宮里。上田は「あしたが最後にならないように、良いゴルフをし合いたい」と涙をぬぐった。(兵庫県神戸市/桂川洋一)

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