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“1Wで200yd”から進化 青木瀬令奈の初Vルートと宮里藍

◇国内女子◇ヨネックスレディスゴルフトーナメント 最終日(4日)◇ヨネックスCC(新潟)◇6423yd(パー72)

153㎝の小さな体が、これほど大きく見えた日はなかっただろう。悪天候で初日の競技が中止となり36ホールに短縮された大会で、プロ7年目の青木瀬令奈が4打差を追ってスタートした最終日に6バーディ「66」をマーク。後続に2打差をつける通算4アンダーでツアー初優勝を飾り、勝利者インタビューで「今まで頑張ってきて良かった」と感涙した。

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上位が伸び悩む展開で、青木は前半12番までに無傷の4バーディを重ねて首位を捕らえた。16番(パー3)で、グリーン右のカラーから6.5mをパターでねじ込んで5つ目。通算3アンダーでついに単独首位に立ち、力強いガッツポーズを繰り出した。最終18番(パー5)でも2.5mのフックラインを読み切り、リードを2打差に広げるバーディフィニッシュ。最終組から5つ前の組で、勝利を呼び込む決定打とした。

プロ入り後からずっと、「1Wで200ydがやっと」というほどの飛距離不足に悩み続けてきた。ショットの正確性や小技では、ほかの選手に劣らぬ自負はある。「2、3年くらい前までは、飛距離さえ伸びれば勝てると、いろいろな人に言われていた」と、自他ともに認めるウィークポイントだったが、当時は「距離は才能や生まれ持ったものと、あきらめていた」という。

転機となったのは、2015年4月から師事し、キャディも務める大西翔太コーチとの出会いだった。飛距離アップを目的にダウンブローの傾向にあったスイング軌道をアッパーブローに矯正し、細かなスイング改造を重ねることで着実に距離が伸びていった。

「あの頃から40ydは伸びて、今では(ナイスショットならば)240ydは飛んでいる」と大西コーチが話す通り、かつては2打目で1Wを多用していた“直ドラ”を見る機会も、今ではすっかりなくなった。「私を大きく変えてくれて、大西コーチには感謝しています」。今年は下半身を中心にしたフィジカルの強化にシフトし、スイングのさらなる向上を図っている。

青木が「実は最近になって、この試合で優勝したいと思っていました」と切り出した理由は、今季限りの引退を表明した宮里藍が出場する、次週「サントリーレディス」を考えてのこと。「優勝したら、藍さんと回れる可能性が上がるかなって。その思いで臨んでいました」と笑顔を向ける。今週の初優勝で、24歳への注目度が上がったのは間違いない。まずは、2日後に発表される予選ラウンドの組み合わせが楽しみだ。(新潟県長岡市/塚田達也)

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