父・良兼超えも近い? 川岸史果はメジャー獲りへ2日連続首位
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 2日目(5日)◇茨城GC西コース(茨城県)◇6670yd(パー72)
怪物の遺伝子を受け継ぐルーキーが、初優勝&初メジャー制覇に向けて単独首位で折り返した。5バーディ、1ボギーで初日と同じ「68」とした川岸史果は、2位の岡山絵里に1打差、3位以下には4打差をつける通算8アンダー。2日続けて、リーダーボードの最上位に留まった。
前半は「グリーン奧を怖がって手前ばかりで苦しい展開」と、5番(パー5)でボギーが先行。エンジンがかかったのは後半に入ってから。この日初めてのバーディは、11番で訪れた。
「トップが伸びているのは分かっていた。落としちゃいけないし、バーディが来ていなかったのでバーディを狙いに行った。それが良い方向に行ったと思う」。残り145ydから8Iで3mに付けてバーディとすると、そこから3連続。バックナインだけで5バーディを量産した。
この日、ロープの外から見つめていた父・良兼も、娘の心境が手に取るように分かっていた。「そんなに怖がらなくてもいいのにって。でも、自分も怖がっていたなぁって(苦笑)。気が小さいのは似ていると思う。この商売には向いていないんですよね」。
だが、そのプレーはすでに父を凌駕しつつあるのかもしれない。この2日間、パー3を除く計28ホールはすべて1Wで攻めている。「多少は緊張しているけど、4日間大会は相性がいい。それは強みだと思っている」と、メジャー大会で首位を守ることに臆する様子もない。
ツアー6勝を誇る父だが、メジャータイトルには届かなかった。しかし、そんなことは、どこ吹く風。「きのう、きょうと4アンダーで来ているので、あすもあさっても4アンダーで回りたい」と、娘の言葉は驚くほどあっけらかんとしていた。(茨城県つくばみらい市/今岡涼太)