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川岸家、年ごろ娘とせっかちオヤジの複雑なカンケイ

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 3日目(4日)◇琉球GC(沖縄県)◇6617yd(パー72)

単独首位で最終日を迎える22歳の川岸史果は、国内男子ツアー6勝の川岸良兼を父に持つ。キャディを務める母・麻子さんもプロゴルファーというサラブレッド。実家で一緒に生活を送るが「母とはゴルフの話をするけど、父とは(ゴルフの)話を一切しない」と複雑なカンケイのようだ。

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”怪物”と称された偉大なゴルファーも、娘から見ると一人の父親。川岸は「お父さんをゴルフの手本としてきたことはない。娘だから悪い部分というか反面教師で、お父さんの真似をしないようにと思っていたくらい」と苦笑いで明かした。

父を「マイナス思考で、すごくネガティブなんですよ」と笑う。車の渋滞が大嫌いな父と出かけ、車内でイライラしている場面を何度も見てきた。「なんで待てないの?って思う。すぐにイライラすると、ゴルフでも悪い影響が出る」と言った。

今でこそ冗談半分で笑えるが、子どものころに「父は私のことを嫌いなのかな?」と悩んだこともあった。ゴルフで結果を残せないと「なんで俺の言った通りにできない!」と怒られた。せっかちな父は「もう地獄に落ちろ」と、川岸に言い放ったこともあった。

不器用な性格だが、実は川岸の結果を気にしている。昨年末の最終予選会(ファイナルQT)を26位で終えて帰宅すると、自宅前で待っていた父は無言でハイタッチしてきた。

今年からシニアツアーに参戦する父は現在、タイで合宿をしている。川岸が首位タイに並んだ前日、麻子さんが連絡すると「え?何かあったんだろ!?」と興奮気味に電話に出たという。両親のやり取りを聞いた川岸は「伸び伸びやってこいってことですね」と笑った。(沖縄県南城市/林洋平)

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