「全部バーディを獲る気持ちで」畑岡奈紗は短距離走の経験あり
◇国内女子◇スタンレーレディス 2日目(8日)◇東名CC(静岡県)◇6586yd(パー72)
悪天候のために9ホールしか消化できなかった2日目に、畑岡奈紗(ルネサンス高3年)がスコアカードに記したのは8番(パー5)でのバーディ1つ。途中きわどいパーパットも沈めながら、無傷で首位と1打差の通算4アンダーへとスコアを伸ばした。
「(3番で)再開してから距離感が合わなかったです。霧で視界も悪くて、実際の距離と見た感じの距離に『これで届くかな』っていうのはあった」
最大のピンチは4番(パー3)。ティショットをグリーン奧のバンカーに打ち込むと、そこから2mに寄せるのが精一杯。だが、このパットを落ち着いてカップへと流し込んだ。
「雨は結構、得意な方なのかなと思う」という。「晴れているときは(アドレスしたときに)左前くらいに自分の影があると、クラブが寝ているように見えてしまう。意識しないつもりでも、それが入ってきてしまうけど、雨だと影が出ないので」。
中断中や再開前には、日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームで教わったというストレッチを繰り返す。ティショットの前には、その場で数回ジャンプして体をほぐすのもルーティンだ。
最終日は、首位とわずか1打差で出る9ホールの短期決戦。中学時代は陸上部で短距離走をやっていたという経験も無視できない。「ピンポジションも分かっているので、もう一回ちゃんとマネジメントを見直したい。全ホール、バーzディを獲るくらいの気持ちで頑張りたい」と、全力疾走で駆け抜けるつもりだ。
前夜は大好きな『魚介のスープスパゲティ』を、レストランに入るなりすぐに注文したという。「座ってすぐ(店員を呼ぶボタンを)押しました」と微笑んだ。「今日も直行です。飽きないですね」と、コース外でも迷いはない。(静岡県裾野市/今岡涼太)