2016年 サマンサタバサレディース

原江里菜「このままでは終われない」 海外メジャー69位で得たエネルギー

2016/07/14 19:19
「時差ボケないし元気!」プロアマトーナメントで笑顔を見せた原江里菜

前週の海外メジャー「全米女子オープン」で4日間を戦い抜いた原江里菜が、15日に開幕する国内女子ツアー「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント」にホステスプロとして出場する。

自信を砕かれた。「全米女子」では、初日23位と上々のスタートを切ったが、日に日に硬くなるグリーン攻略に難航し、通算17オーバーの69位で4日間の戦いを終えた。「終わった瞬間は、本当にうんざりするくらいだった。最後までこんなに苦しい思いをさせられるのかと。アメリカに行ったらもっとゴルフが好きになって帰ってくるのかと思っていた」。

現実は厳しかった。「正直もっとできると思っていた」。予選会を突破し、自信を持って臨んだだけに、ホールアウト直後は打ちひしがれた。

帰国した今、萎れていた心に変化が起きつつある。「このままでは終われない」と持ち前の負けん気が戻ってきた。「来年、もう一度リベンジしたい」。熱く語った。“喉元過ぎれば熱さ忘れる”ではいけない。

「国内でプレーしていたら何となく上手くできて、調子が悪くても良い位置にいられた」という甘えの部分もあった。海外ではまだ成績でしか評価されない存在だ。環境の違いによるわずかな心の迷いが集中力を欠く原因になったと自己分析している。メンタル、さらにスタミナ不足…国内では感じられなかった新たな課題が浮かび上がった。

「今週は積極的に攻めていける。あれだけ悔しい思いをしたから、今週は(優勝を)狙っていきますよ。先週の賞金9800ドルでは赤字なので、取り戻します」。終わりは始まり――初めての大舞台を踏み、原は新たなエネルギーを活力源に国内後半戦をスタートさせる。(茨城県阿見町/糸井順子)

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