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「一生言われる」最終日9オーバーの表純子に舞い込んだ勝利

すっきりしなかったのは天気だけではない。国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」は最終日、グリーン上のボールが動くほどの強風がおさまらず、午後0時58分にプレーを中断。午後2時30分に最終ラウンドの中止が決まり、前日終了時点で通算9アンダーの首位に立っていた表純子が優勝した。しかし、この日は前半9ホールで9つスコアを落とす乱調。暫定31位でもぎ取った勝利に「複雑な心境」と、なんともいえない表情を浮かべた。

最終組でスタートした表は、4番でフェアウェイから第2打をグリーン右ラフに外して3オン2パットのボギー発進。6番(パー3)ではティショットを左の崖に落としてOBとし、さらに打ち直した第3打を右バンカー奥のラフに入れた。第4打はミスショットで右バンカーに入れ、5打目でようやくグリーンオン。2パットのクアドラプルボギー(+4)で大きく沈んだ。

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前半を「45」とし、通算イーブンパーに後退。後半10番のティショットを終えた時点で、中断のホーンが鳴り、クラブハウスに引き上げた。

1時間半後に優勝が決まったものの、仮に競技が再開されていたなら首位とは7打差の位置。「素直に喜べない、複雑な心境。一生言われそう」と恐縮した。突如舞い込んだ幸運としか言いようのない1勝に「次はきっちり勝ってやろうという気持ちになった」と、意を新たにした。

今年42歳を迎えた表は、あと何年ゴルフができるかを考えながらプレーを続けているという。来季の出場権を確実にし「シード獲得は素直にうれしい」と、この日初めて頬を緩ませた。「ケガをしない限り、出られる試合には出たい」と、今大会で187試合まで伸ばした連続出場記録の更新へ力を込めた。

ところで、最終日は全選手が前半の9ホールを終えていた。前日までの36ホール+9ホールの計45ホールの成績で、勝敗を決めればいいのではないかという疑問は当然わく。だが、国内女子ツアーは、その日のスコアを9ホールとする場合、スタート前に予告した上で、全選手を同一ホールからティオフさせなければならないとする独自の規定を設けている。中止を決めたのはスタート後だったため、36ホールのスコアを最終成績にせざるを得ない。

表が獲得した優勝賞金は1440万円(2日間競技に短縮されたため、賞金レース上は75%の1080万円と計算)。ちなみに単独31位で終えていれば、賞金は62万4000円だった。「自分のできる範囲で、熊本地震の義援金に充てたい」。複雑な胸中は横に置き、明日を分かち合う。(徳島県鳴門市/糸井順子)

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2016年 リゾートトラスト レディス



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