鈴木愛、永峰咲希、酒井美紀が首位 勝みなみ18位に後退
2016年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン
期間:05/20〜05/22 場所:中京GC石野コース(愛知)
ウンがついた鈴木愛 「失格」のリベンジへ首位浮上
国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディス」2日目、2位から出た鈴木愛が4バーディ「68」(パー72)でプレーし、通算9アンダー首位タイに順位を上げた。今季3度目の最終日最終組。“幸ウン”も感じながら、失格に終わった前年大会の無念を晴らす。
前週に愛用のピン型から変更したマレット型パターが冴えわたった。アウトから出ると4番でバーディを先行。続く5番では5mのパーパットを沈め、波に乗った。6番からは5m、3.5m、1mを決め3連続。昨年メーカー担当者に「この大会にあっている」と勧められたモデル。昨シーズン、今大会を含む2回の使用に留まった「2番手」パターが次々カップを鳴らした。
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昨年大会では2日目に「66」と伸ばし3位で最終日を迎えるはずだったが、その第2ラウンドを終えた直後に第1ラウンドでの過少申告が発覚し、失格になった。悔いが残る分、リベンジに燃える。パターのほか、バッグを担ぐ河戸映キャディも昨年と同じ。条件をそろえて、勝つことにこだわった。
吉兆を感じている。前週「ほけんの窓口レディース」のプロアマ日に菊地絵理香に「愛ちゃん、肩…」と言われた。見ると、鳥のフンがついていた。潔癖だ。耐えられない。ただすぐに確信した。「わたし、絶対に良いことがある」と。頭によぎったのはジュニア時代の思い出。鳥のフンが顔に落ちたことがあった。悲劇の次の日、ホールインワンを決めた。今も鮮明な記憶だ。
今季は最終日を3位で迎えた4月「スタジオアリス女子オープン」は優勝した菊地に4打差の2位。5月「サイバーエージェント レディス」は2位で最終日に臨んだが、「76」(パー72)と崩れ、試合後には涙が止まらなかった。3度目の正直に「優勝できる可能性は高い」と自信を見せるのも、鳥から貰ったウンを味方につけているからだ。(愛知県豊田市/林洋平)