来週のフジサンケイレディスは? LPGAが「開催予定」と会見
2016/04/15 20:09
大会会場近くで最大震度7を観測した熊本地震で、国内女子ツアーの「KKT杯バンテリンレディス」(熊本空港CC/熊本県菊陽町)は開催中止となった。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は同日午後、会場で記者会見を開き、松尾恵理事が中止に至った経緯や今後の予定について説明した。
大会自体を中止した判断について「残念だけど今回はやむを得ないと思う。ライフラインが止まっている。ギャラリー、ボランティア、選手の安全性が保てない」と説明した。また被災地へのサポートについても「選手も考えてくれると思う。何らかはさせてもらう」と貢献を約束した。
LPGAは今回、14日21時26分の地震発生から約3時間後の15日0時半ごろに大会初日の競技中止を決定。続いて2時までには選手のホテル待機を連絡した。6時からは主催者などと改めて協議を開始する一方、7時までに大会に出場予定だった選手全員の安否確認を終え、10時ごろに大会中止を最終決定した。
大会中止の決定後も、現地では震度3を超える余震が続き、被害状況も刻々と明らかになっていく状況だった。大会中止発表から約2時間後に行った会見で、松尾理事は来週開催予定の「フジサンケイレディス」(川奈ホテルGC富士コース/静岡県伊東市)について、「今は開催する予定」と話した。
2011年に開催中だった「ヨコハマタイヤPRGRレディス」を東日本大震災の発生により中止した際には、「翌週開催予定」と会見したものの、その後、福島第一原発事故など津波被害の甚大さが明らかになり、全国的な電力需給ひっ迫などの状況も加わって、その後の3試合を中止した経緯がある。(熊本県菊陽町/林洋平)