18年ぶりの快挙 キム・ハヌルがエースとパー4イーグルを同日達成
2016/03/19 18:25
18年ぶりの快挙でツアー2勝目を手繰り寄せた。国内女子ツアー「Tポイントレディス」2日目、キム・ハヌル(韓国)がホールインワンとパー4でのイーグルを同日達成。「68」をマークして通算7アンダー、後続に1打差の単独首位に立った。
イーグルを奪ったのは370ydのパー4、左ドッグレッグの5番。48度のウェッジでフェアウェイから放った残り102ydの第2打は、ピン奥に乗るとバックスピンで転がりカップインした。
120ydの17番(パー3)では、9Iで振り抜いた球がフォローの風に乗り、ピン手前1mにワンバウンドしてカップに吸い込まれた。エースは2013年の韓国ツアー以来で、試合では3度目。プライベートラウンドを含めると4度目という。「きょうは我慢の苦しいラウンドだったので、やっと来たなという感じ」。カップからボールを拾い上げると、満面の笑みでギャラリーの大歓声に応えた。
ホールインワンとパー4でのイーグルを同日に達成するのは、国内女子ツアーでは1998年の「LPGAジャパンクラシック」初日に黄玉珍が記録して以来で、18年ぶり3度目となった(1988年のツアー制度施行後)。
前週の「PRGRレディス」では、最終日を後続に2打差リードの単独首位で迎えたものの、優勝を逃した。「追いかけられるプレッシャーで自分のプレーができなかった」ことを悔い、日曜日の夜はさすがに落ち込んだという。
その気持ちも、チームの仲間と菓子を食べながら笑い話をして解消。「考え過ぎると良い結果につながらない。優勝は簡単なものではないと分かった。でもその経験をしたからこそ、今週は大丈夫だと思える。あしたは自分の実力を発揮したい」。同じ失敗は繰り返さない。(鹿児島県姶良市/糸井順子)