青木瀬令奈と福田真未 トップ10フィニッシュでシード当確!
国内女子ツアー「富士通レディース」最終日、青木瀬令奈が3位タイ、福田真未が単独6位で、トップ10フィニッシュを決めた。ともに獲得賞金を2000万円台に乗せ、来季の賞金シードを確実とした。
6位から出た青木瀬令奈は5バーディ、ノーボギーの「67」でプレーした。前週までの1697万9169円に520万円を加算し、2217万9169円で賞金ランクを47位から37位に上げた。2011年のプロ転向から初めてとなる賞金シードを確実とし「シード権は遠いものだと思っていた。前半戦を振り返るとよく獲れたなと思う」と喜びを噛み締めた。
今年4月に大西翔太氏をキャディ兼コーチに迎えたことで、劇的にゴルフが変化した。タッグを組む以前は平均飛距離210ydで「自信がなかった」という青木だが、二人三脚でスイング改善に取り組んだことで、現在では235~240ydに伸びたことが武器になっているという。
今大会終了時点の賞金ランク35位までに与えられる「TOTOジャパンクラシック」(11月6~8日)の出場権には届いていないが、他の選手の出場辞退などにより権利が繰り下がる可能性がある。
一方、福田は2014年に続き2年連続となるシードを当確とした。獲得賞金を2060万6000円とし、賞金ランク40位(前週46位)。「(当確と聞いても)まだドキドキしています。ほんとに確実でしょうか?」と現実味を帯びない様子。「試合数が残り少なくなってきたけど、焦りはなかった」というのが本音だ。
春先にドライバーイップスに陥り、苦しいシーズン序盤となった。それでも「考え過ぎないようにしたことで、徐々に良いときのスイングを思い出せた」のは、今年9月の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」のころ。「いまは打つことへの恐怖心がなくなり、ゴルフに対する思いが(シーズン当初と)全然違っている」と、安心感の方が強い。
次なる目標は、今季優勝者、賞金ランク25位以内に出場が限られる最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」だ。福岡出身の福田にとっては地元九州の大会でもあり、残り5戦で切符をつかみに行く。(千葉市緑区/糸井順子)