るんるん気分でホールアウト。吉田弓美子は棄権のふちから生還して3位フィニッシュ

苦しくても、やり遂げればご褒美が待っている。世の中、そんなに甘い話ばかりではないが、吉田弓美子にとっての今週は、まさにそんな試合となった。国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」最終日、1イーグル8バーディ3ボギーの「65」で回った吉田は、通算12アンダーの単独3位。前日、ラウンド中に突如襲われた胃痛を乗り越え、賞金560万円を獲得した。

「昨日の時点で、今日はできないんじゃないか？ っていうくらいの体調だったので、今日は楽しんでやろうと思った」。その心がけが奏功したのか、スタートの1番（パー5）でイーグル発進。「“やったぁ”って（笑）」。

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その後も8つのバーディに3ボギーと出入りの激しいゴルフを続けたが、「お前、何歳だよ！っていうゴルフをしていました」と、笑い飛ばせる達成感に満ちたホールアウトで、クラブハウスリーダーとして後続を待つ、スタート時点には思いもよらない結果となった。

まじめに今週の反省点を挙げるとすれば、短尺に変えたパターでロングパットの距離感が合っていなかったこと。「最終日に向けて良くはなってきていたけど、すぐに対応できないのがまだまだ」と課題を挙げた。

優勝も、コースレコード（64）も意識せずにプレーをしてこの結果。本人は「ひとつ自信になりました」と話す程度だったが、棄権寸前で踏みとどまって得たものは小さくなかったはずだ。（山梨県上野原市／今岡涼太）