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愛称“ダンボ” 首位独走はクールビューティーな現役女子大生プロ

日本ツアー初出場の20歳が、ムービングデーに主役の座を独占した。メジャー今季初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」3日目。単独首位からスタートしたチョン・インジ(韓国)が6バーディ、1ボギー「67」でプレーし、通算13アンダーでその座をキープ。後続との差を1打から5打に広げ、最終日を前に独走態勢に入った。

20歳273日での優勝となれば、前年大会を制した成田美寿々の21歳215日が持つ大会最年少優勝記録を更新。さらに、日本ツアー初出場と重なるメジャー戦で初優勝を飾れば、ツアー史上初となる。

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会見では時折、微笑をたたえながらも、クールな印象を与える静かな受け答え。「みなさんには、落ち着いているとよく言われます」という20歳の素性は、世界ランク1位のリディア・コーが今年進学した高麗大の3年生、現役女子大生プロだ。2003年から主戦場にする韓国女子ツアーでは通算5勝を挙げ、今大会には昨年末の世界ランク上位30人の資格で出場。「順位は気にせず、楽しむことだけを考えていました」という日本ツアーデビュー戦で、母国ツアーと変わらぬ高いポテンシャルを見せつけている。

韓国でのニックネームは、ディズニーアニメの主人公である空飛ぶ子象の“ダンボ”。雰囲気が似ているから、という理由でコーチにつけられた愛称は、韓国ツアー初優勝を機に、ファンの間で一気に浸透したという。母国のファンクラブ会員は2900人に達しているそうで、今週も韓国から海を渡り、『Flying Dumbo』という文字入ったキャップを被った十数人の応援団が押しかける人気ぶりだ。

馴染みが少ない異郷の地ながら、日本人ギャラリーからも「ダンボ!」との声援を浴び、「びっくりしました」と目を細める。日本で早くもファンを獲得しつつある20歳に、最終日も多くの視線が注がれる。(茨城県つくばみらい市/塚田達也)

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