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シャイでクール?平野ジェニファー 初々しさ全開で“生涯一度”のタイトル

千葉県のグレートアイランド倶楽部で開催された「LPGA新人戦 加賀電子カップ」。7月のプロテストを18位で通過した平野ジェニファーが優勝し、“生涯一度”のビッグタイトルを手にした。

最終日、2位に3打差をつけて首位から出た平野は4バーディ、2ボギーの「70」で回り、通算5アンダーで大会を制した。

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前半に2つのボギーが先行。11番で3mを沈めて、この日一つ目のバーディを奪うと、続く12番も連続で決めた。

同組で回った堀琴音が14番で追いつき、通算3アンダーで並ぶ。堀が4mのバーディパットをねじ込んだ難関の16番で、平野は独特の変則スイングから、ピン横約1mにぴたりとつけるスーパーショットを見せ、首位の座を堅守した。

続く17番で、堀が痛恨のダブルボギーを喫して後退すると、後続に2打差をつけて最終ホールに臨んだ。ピンがグリーン左サイドに位置するシビアなセッティングにも「優勝することよりも、自分は18番でバーディを奪うことしか考えなかった」とピンデッドに攻め、左約3mに寄せてバーディで締めくくった。

自身を「シャイ」と語る平野は、ウィニングパットを沈めてもクールな笑みを浮かべただけ。この日、初めて満面の笑みを浮かべたのは、優勝争いを演じた堀のプレーを讃えるために歩み寄ったときだった。

2012年の来日から2年。今年7月のステップアップツアー「グランヴィリオレディース」に続く勝利で、来季のレギュラーツアー開幕戦の出場権を手にしたが“ツアー優勝”や“賞金女王”という目標はまだ明確になっていない。

「I can only do what I can(自分に)できることをやるだけ」。ウナギや刺身が好物という24歳は流暢な英語に片言の日本語を交え、初々しく言葉を紡いだ。歩み出したプロゴルファーとしての人生。足元をしっかりと固めながら、進むべき道筋を見いだしていく。(千葉県長南町/糸井順子)

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