1億円突破&賞金ランク日本勢トップ防衛へ 成田美寿々が首位争いに名乗り
2014/11/28 17:47
国内女子ツアーの今季ラストを飾るメジャー戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」2日目に、賞金ランクで日本勢最上位の5位につける成田美寿々が4バーディ、ノーボギー「68」をマーク。14位の出遅れから5位タイにジャンプアップし、首位と4打差に迫った。
最終18番では、上りのラインで手前4mにつける絶好のチャンス。「ガッツポーズをしかけた」というバーディパットは惜しくもカップの淵を半周し、思わず天を仰いだ。
前半4番でも3mのチャンスがカップに蹴られたが、初日に苦しんだショットの復調が成田を笑顔にする。「昨日はドローが強くて、パーオンは50%くらい。今日はちょっとフェードを入れて調整し、グリーンを外したのは2、3回しかなかった」。この日4つのバーディは、いずれもピンまで2m前後に絡めたものだ。
賞金女王への道はすでに閉ざされたが、最終戦にかけるモチベーションは高い。目標について「2つある」と掲げたのが、今季獲得賞金の1億円突破と、賞金ランク日本勢最上位の座だ。今週を前にした賞金額は約9523万円で、6位以上で大台突破。加えて、今週の成績次第では、来季の米国女子ツアーメジャー初戦「ANAインスピレーション」出場の可能性も広がる。正式な出場資格はまだ発表前だが、例年は賞金ランク2位までに付与。こちらは、優勝が最低条件となる。
「いずれにせよ、優勝争いが必須だと思う」と成田。今季は8月までに3勝を挙げ、女王争いを演じる大ブレイクを果たしたが、「体力的にしんどかった。優勝争いが続いて、精神的な疲れもあった」と、秋口から失速。「後半戦はもう少しやれたと思っている」との悔いを、一気に目標達成で晴らしたい。(宮崎県宮崎市/塚田達也)