背後にピタリ? イ・ボミが描く賞金女王レース逆転プラン
2014/10/22 17:36
2週連続優勝のアン・ソンジュに賞金女王争いで差を広げられたイ・ボミ(ともに韓国)が、年間最高額大会の今週を反転攻勢へのきっかけにと期している。「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」は昨年から所属契約を結ぶマスターズGCでの開催。看板のホステスプロとして挑む、イにとっては大事な大会だ。
「私は韓国人なのに、日本の企業さんからスポンサーをもらって本当に嬉しく思っています。今年で2回目になりますが、ツアーの中で一番優勝したい大会です。社長さんもいつも応援してくれているので、頑張りたい」
昨年は初日40位、第2ラウンドで9位、そして最終的には7位と、スタートでの出遅れが悔やまれる追い上げで大会を終えた。今年こそは優勝争いを狙う意気込みで、前週の大会を欠場して早めに現地に入りし、調整を行ってきた。
「練習をしっかり行ったのと、1.5ラウンドして調整を行いました。今大会も大事ですし、これから最終戦までのことを考えて、週の前半は休養もしっかりと取りました」。長かったシーズンも残すは今週からの6戦のみ。現在ランキング2位につけている賞金女王レースの展開も視野に、正念場を全力で駆け上がるつもりでいる。
「今の段階で1位にいるよりは、2位、3位とか下から追い上げるほうがいいかなと思います」と、最終戦まで競って、逆転で勝ち取るという戦略だ。
今大会の優勝賞金は年間最高額の2,520万円だが、アンとの賞金差が2,582万円あるため、仮にイが優勝しても1位には浮上することはない。それでも、トップを走るアンの背後にピタリとつければ、戦略通り、ゴール前の追い比べは俄然面白くなってくる。(兵庫県三木市/本橋英治)