父親との別れから一週間、イ・ボミが日本ツアー復帰を決意

9月14日に父ソクジュさんを病気で亡くしたイ・ボミ（韓国）が、今週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で日本ツアー復帰を果たす。

イは、今季のメジャー第2戦「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」に大会連覇を狙い出場していたが、大会3日目の13日に「一身上の都合」で途中棄権。翌14日、ソクジュさんは他界した。

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一週間を地元韓国で過ごした後「何試合も休むと韓国の家族も心配すると思うので」と、復帰を決意。「試合に集中できるか分からないけど・・・」と表情は曇りがちだが、再び日本に戻った。

家族に対する思いと同時にイの背中を後押ししたのは、父との約束だった。「お父さんに『今年は絶対に賞金女王になるんだよ』と言われていたので」。病気で療養中の父を見舞いに何度か帰国していたイに対し、父親が語った言葉。女王の座の獲得という大きな目標に向かって、イは今週からさらに気持ちを高ぶらせて戦う。

ツアーでも人気のイには、激励のメッセージが多数寄せられている。「ファンの方にはいつも応援していただいて感謝の気持ちでいっぱいです。私がお返しできるのは、ファンの皆さんの前で良いプレーをすることだけなので。これからも応援してくれたら嬉しいです」と、感謝の気持ちを語った。

「今週は自分になにもプレッシャーを掛けないでプレーしたいと思います。目標とかは考えずに1打1打に集中してプレーしたい」。大会前日の時点では、冷静ではないというイは、天国の父との約束を果たすために、静かに再スタートを切る。（宮城県利府町／本橋英治）