2014年 サイバーエージェント レディス

勝みなみが高校卒業までのアマチュア継続を宣言 次週国内メジャーに参戦

2014/04/30 18:30
60名を超える報道陣に囲まれ、アマチュア継続を宣言した勝みなみ

2週前の「KKT杯バンテリンレディスオープン」で、ツアー史上最年少優勝を果たしたアマチュアの勝みなみが30日(水)、早期のプロ転向の権利を放棄することを明らかにした。5月2日(金)から千葉県の鶴舞CCで開催される「サイバーエージェントレディス」に出場する勝はこの日、開幕に先立ち記者会見に出席。初優勝から4週間以内に申請すればツアーメンバーに登録する権利を有していたが「アマチュアとしてゴルフを続けます」と改めて断言した。

15歳の勝がプロ転向した場合は、石川遼の16歳3ヶ月24日の記録を大幅に更新し、国内ツアー史上最年少のツアープレーヤー誕生となったが「自分は日本女子アマチュアゴルフ選手権と、日本ジュニアに勝ちたい。まだ高校に入ったばかりなので、卒業まではアマチュアのままでいます」と、国内最高峰のアマチュアタイトル獲得を優先。勝にゴルフを教えた祖父の市来龍作さんも「みなみには、そのほうが合っている」と納得したという。

鹿児島県のゆるキャラ「ぐりぶー」と「ふなっしー」のヘッドカバーをもらい、どちらを使用するか悩む勝みなみ

一方で今大会出場後、次週は国内メジャー初戦「ワールドレディースサロンパスカップ」への出場を決めた。「すごい試合ですし、めったに出られることがないと思うので楽しみです」。同大会では2つ、心待ちにすることがある。まずは憧れの宮里藍に会うこと。「なにを話すとかではなくて、しっかりと挨拶がしたいです」と早くも緊張の表情を浮かべる。そしてもうひとつは、世界アマチュアゴルフランキングで現在1位に君臨するミンジー・リー(オーストラリア)とともに出場することだ。優勝を果たしたことで同ランク126位から45位にジャンプアップしたとはいえ、勝にとっては依然として雲の上の存在。「彼女がどんなプレーをするのか見てみたい」と目を輝かせた。

なお、5月19日(月)に開催される「全米女子オープン」の最終予選会は「次の日が九州アマの試合なので残念ですが無理ですね」と欠場する意向を示した。

日本女子プロゴルフ協会の規定では、アマチュア選手は主催者推薦などで出場できる試合数に制限がない。「試合には出させてもらえるなら出たい」と話す反面「やっと高校に通い始めて友だちがたくさんできたので、学校にも通いたい」と学生生活も両立を図りたい勝。とはいえ、トーナメントを主催する側としてはギャラリー集客のためにも、スーパーアマチュアへの“お誘い”が殺到しそうだ。(千葉県市原市/本橋英治)

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