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06年女王が地元で復活V!大山志保の歓喜

宮崎県の宮崎カントリークラブで開催された、国内女子ツアー最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」最終日。首位に1打差の3位から出た大山志保が1イーグル、6バーディ、2ボギー「66」で回り、通算9アンダーで逆転優勝を飾った。地元・宮崎で2005年に続く大会2勝目を手にし、「これ以上の幸せはありません」と喜びに浸った。

最終日に伸び悩み、今シーズン何度も優勝を逃してきた大山の姿とは対照的だった。きっかけは、前半4番で1.5メートルを外し、ボギーを叩いた直後に受けたキャディからの叱咤だったという。「志保は最終日にいつも流すようにパットを打っているから勝てないんだ!いつものように打てばいいんだよ!!」。

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「何でそんなに怒るんだろう?!」と大山を不思議がらせたほどのキャディの激怒は、しかし、何よりもの持ち味ともいえる“強気のパット”を呼び覚ました。

猛チャージが始まった。「それから、パットが入るようになったんです」と、6番で3メートル、7番で5メートル、8番で4メートルと次々とカップに沈めて3連続バーディ。さらに9番(パー5)では2オンに成功し、7メートルをねじ込んでイーグル。一気に単独首位へと浮上し、そのまま2位に4打差をつける圧勝につなげた。

近年は、ケガによる挫折と“復活”を繰り返すシーズンが続いていた。08年にひじを痛め、09年シーズン序盤に左ひじ痛が再発。その後は不遇のときを過ごし、11年の「マスターズGCレディース」で3年ぶりの復活優勝を遂げた。しかし、12年2月のシーズンオフに今度は左肩を痛めてツアーから離脱し、シード権を喪失までした。ちょうど1年前に受けたファイナルQTでは39位と上位に入れず、「もう、ダメだと思った」と失意に暮れたという。

今シーズンも、追い打ちをかけるように6月に股関節を痛め、約2カ月の離脱を強いられた。「まさかメジャーで勝てると思わなかったし、想像もつかなかった。今は痛みもないし、ゴルフが楽しい。まだシーズンを終えたくない。オフになるのが寂しい感じがしますね」。

「マスターズGCレディース」からショットの好調をキープし、以降の5試合は今週の優勝を含めて4回のトップ5入り。そのきっかけについて大山は、「マスターズ初日の17番から、ショットのアドレスを変えたんです」と、3日目終了後は“あること”とベールに隠していた秘密を細かく解説してくれた。

「前から猫背になっていると指摘されていたけど、ヒザの曲がりを浅くして背中をピンと伸ばすようにした。そうしたらボールが曲がらず、しかも飛ぶようになったんですよ」。今週の優勝も「そのお陰ですね」とニコニコだ。

賞金ランキングでは、5年ぶりのトップ10入りとなる9位に浮上。06年の賞金女王が、高らかに“今度こその復活”を告げた。(宮崎県宮崎市/塚田達也)

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2013年 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ



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