女子大学院生のイ・ボミが日本で5勝目!”星”は12個へ
国内女子ツアー「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス2013」は、最終日に7アンダー「65」と大会コースレコードを塗り替えた韓国のイ・ボミが、通算15アンダーで優勝。今季2勝目を果たした。
9月の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」優勝をして以来の好調なショットが、今週はひときわ冴えた。ドライバーショットはフェアウェイをとらえ、グリーンを狙ったショットもほとんどがピンまで5メートル以内。そして、昨年11月に2勝を挙げたピン型に今週から切り替えたパターも、面白いように決まった。
イ・ボミは昨日まで、会場でファンに求められた際に書くサインに、数字の「11」を書き加えていた。もらったギャラリーの中には「?」の人もいただが、韓国でプロに転向してから日本での4勝を含む11勝を表すものだった。ファンクラブの面々も、星が11個描かれたワッペンをつけており、急増中の熱烈なファンの間では知られたエピソードだという。「これで星が12個目なので、サインも12になります」と満面の笑みを見せた
優勝直後の会見では、「今週は母が韓国から私の好きなキムチとナムルを持ってきてくれたので、美味しくいただきました」と、ぶっちぎりの優勝をもたらしたパワーの源を明かした。また、「来週は韓国で妹たちとショッピングをしたり、のんびり過ごします」とも。次週の「ミズノクラシック」には出場せず、徹底したマイペースでシーズン終盤も好調を維持するプランという。
今年4月からは建国大の大学院で心理学の勉強を始めている。「30歳を過ぎたら、ジュニアゴルファーの育成もしていきたいので、そのためにメンタル系をたくさん勉強したいと思っています」。教授と時間の調整を行い、韓国に帰った際には大学のキャンパスで専攻を深める”女子大学院生”の顔も板についてきた。
今季残り5試合のうち2試合はディフェンディングチャンピオンとして出場を予定している。秋は得意な季節だ。「連覇は運も必要なので難しいと思いますが精一杯頑張ります」と話した。
現在25歳、日本ツアーに専念するボミは、30歳までに星をいくつまで増やすことになるのか。(千葉県市原市/本橋英治)