独走の宮里美香「5打差?あってないようなもの」
2013/10/05 18:08
神奈川県の相模原GCで開催されている「日本女子オープン」の3日目。単独首位からスタートした宮里美香が3バーディ、4ボギーと1つ落としながらも、唯一のアンダーパーとなる通算3アンダーでその座を堅守。2位との差を5ストロークに広げ、2010年に続く大会2勝目に王手をかけた。
女子オープン史上最長コースに、日中を通して降り続いた雨が追い打ちをかけ、この日は1人もアンダーパーをマークできない消耗戦。「ティショットがプッシュアウト気味で安定していなかった」という美香も、雨で重みが増したラフに打ち込んだ4ホールでいずれもボギーを叩いたが、3番と11番のパー5で5メートル、5番のパー4で1メートルを決め、数少ないバーディチャンスをいかした。
しかし、リーダーボードだけを見れば独走態勢といえる位置にも、美香は「メジャーなので、そこは意識したくない。5打差はあってないようなもの」と危機感すら漂わせる。実は、今大会の最終日を単独首位で迎えるのは今回で3度目。4打差で迎えた09年大会は6位に沈み、同じく4打差で臨んだ翌10年大会は6打差をつける圧勝劇でプロ初優勝――。明暗を分けた2年間を経験しているからこそ、メジャーで安全圏のリードなど存在しないことを痛感しているのだ。
「明日は自分自身との戦い。自分のゴルフに徹することを大事にして、しっかりと考えていきたい」。残り18ホール、自分の足元だけを見つめて前に進むつもりだ。(神奈川県相模原市/塚田達也)