3位タイ浮上の馬場ゆかり「いい流れが作れますように」
富山県で開催されている国内女子ツアー「日医工女子オープンゴルフトーナメント」の2日目。34位タイからスタートした馬場ゆかりが、7バーディ、ノーボギーの「65」をマークして、通算8アンダーの3位タイに浮上した。「ピンチはありませんでしたね。バーディ逃しのパー」との言葉通り、ショット、パット共に噛み合い、この日のビッグスコアに繋げた。
8時45分にアウトコースをスタートした馬場は2番で、カラーから約7メートルのロングパットを沈めてバーディ発進。「4番から6番もチャンスにつけたけど、決めきれず歯がゆかった」とパーを重ねるプレーが続くが、8番では残り133ヤードの第2打をピン側3メートルにつけて2つ目のバーディを奪った。迎えた後半の11番では、再びピンまで5メートルにつけるチャンスを作りバーディを重ねた馬場。ここからさらに4つのバーディを奪う攻勢で、一気に混戦の優勝争いに名乗りを挙げた。
「本当は凄く勝ちたい。もう一つ上に行きたいと思う試合が多かった」と振り返る馬場は、今シーズンに入り、本当に自身の武器となるアイアンを探し続けていた。今週からアイアンのシャフト重量を軽くし、より撓(しな)るものに差し替えた。「すごく感触が良い。ライン出しなど方向性がより自分のイメージに近づいている」。馬場はようやく信頼できる相棒を得て、この好結果に「素直に嬉しい」と喜んだ。
開幕以降、若い世代の優勝が続いている事実に、「若い世代の選手が優勝するのは嬉しいことでもあるけど、悔しい気持ちもある」というのが馬場の本音。「勝ちたいのにどうしても上に行けなかった」歯がゆさも含め、若い世代の存在が馬場の刺激剤となっていると言う。「明日はパターが入ってくれますように、いい流れが作れますように」と、七夕に願いを込めた。(富山県八尾町/糸井順子)