2013年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン

ショット復調の森田理香子が2位発進 「良かった時みたいな感じ」

2013/05/24 17:39
自身も実感するショットの復調。シーズン序盤の勢いを取り戻しつつある森田理香子

愛知県にある中京GC石野コースで5月24日(金)、「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」が開幕。今季開幕戦を制している森田理香子が5バーディ、ノーボギーの「67」で回り、首位に1打差に迫る5アンダー単独2位の好スタートを切った。

「良かった時みたいな感じになってきた」と、一時は下降線を辿っていたショットの状態もすっかり復調。1番で7メートルを沈めてバーディスタートを切ると、6番(パー5)では3打目をピンそば80センチに寄せて前半2アンダー。さらに後半に入った直後の10番では114ヤードの2打目を30センチに絡めるスーパーショットでスコアを伸ばし、最終18番も3メートルのチャンスを決めてのバーディフィニッシュ。「ラフにもそんなに入ってない。今日は良いゴルフでした」と満足げな表情でラウンドを振り返った。

優勝した開幕戦から好調が続いていたショットだが、「4月の頭から左への引っかけが多くて、自分でもどうなっているのか分からなかった」とまで悪化。徐々に復調の兆しは見え始めてはいたが、「心の中では、分かったような、分からなかったような」。自信よりも、不安が多くを占める中でのショットが続いていた。

「確信を得た」と振り返るのが、今週の月曜日。たまたま鏡の前で素振りをしていた時に、オフに取り組んでいた左手の使い方のトレーニングが記憶に蘇ったという。さらに、師事する岡本綾子からの勧めもあり、優勝した今年の開幕戦の映像を見て自身のスイングを確認。「体の回転を上手いことしていた。今の自分に欠けていたことに気がついた」との会得は、「コレだったんだ、と思えたことは大きい」と、暗中模索の森田の視界を一気に明るくした。

「あとはパットとアプローチが上手くいけば、良い位置にいけると思う」。調子のバロメーターであるショットの復調が、森田に何よりも大きな安心感を与えている。(愛知県豊田市/塚田達也)

2013年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン