横峯さくらは3位浮上 2シーズン振りの勝利を圏内に
2013/04/06 17:39
刻々と強まっていった風雨により、上位が大きく入れ替わる展開となった国内女子ツアー「ヤマハレディースオープン葛城」の3日目。首位を4打差で追う横峯さくらは、3バーディ、2ボギーの「71」にまとめ、通算4アンダーは首位に3打差、14位から3位タイへの急浮上。ムービングデーの波に乗り、逆転優勝を圏内に捕らえて最終日を迎える。
横峯のスタート後から風は徐々に勢いを増し、前半8番あたりから予報通りに雨が本降りとなる。「ドライバーは神経を使うし、セカンドは全ホールというくらい気が抜けなかった」。ただでさえ難度の高い葛城GCに風雨が加わり、多くの選手たちがスコアを崩す消耗戦。その中で横峯は、風と格闘しながらも「このコースでオーバーは絶対にダメ。手前から、手前から」というプランを徹し続けた。
4番(パー3)ではピン右2メートルにつけてバーディを先行。8番ではアプローチがショートしてボギーとするが、9番で3メートル、折り返し後の13番で6メートルを沈めてバーディを重ねる。最難関の16番はボギーとし、風の読みを誤った最終18番セカンドではこの日唯一のグリーンオーバーとするが、何とかパーで収めてホールアウト。「この風雨の中でよく頑張ったと思う」と、耐え凌いだ18ホールを振り返った。
「出遅れてしまう私にとって、4日間競技になったことは大きい」とは、今週開幕前に横峯が口にしていた言葉。その公算通り、初日40位タイの出遅れから14位タイ、そして3位タイにまでジワジワと浮上。最後のあと1歩を踏み出せたその先に、切望する2シーズンぶりの勝利が待っている。(静岡県袋井市/塚田達也)