斉藤愛璃、11ラウンドぶりのアンダーパーに笑顔
2012/05/25 17:33
「開幕戦でツアー初優勝、斉藤愛璃!」今年は、スタートティで名前を呼ばれるたびにある種のプレッシャーを背負い続けなければならない斉藤愛璃。直近は4試合連続予選落ちで、10ラウンド続けてオーバーパーと、思うような結果が出ずに遅くまでパッティンググリーンで練習を続ける姿が日常となっている。
課題としていたパッティング。今週は別パターで試合に臨もうかとまで考えたが、ふとグリップを見てみると、構えたときにフェースが左を向くように若干ずれているのに気づいた。プロアマ中だったが、メーカー担当者に依頼してグリップをまっすぐに入れ直してもらい、ホールアウト後の練習グリーンでチェックすると「すごくフィーリングがよかった」。
初日は1番で6mのパットを沈めてバーディ発進とすると、4番、そして5番ではカラーからパターで沈めてわずか5ホールで3アンダーとスコアを伸ばした。中盤はショットが乱れてボギーも出たが、最終18番で下り1.5mのバーディパットを沈めると、右手で小さくガッツポーズ。11ラウンドぶりにアンダーパーでラウンドを終え、「久しぶりですね」と笑顔を見せた。
「今日はそれなりに流れが良くて、課題としていたこともできました。これをやり続けていきたいです」。通算1アンダーの12位タイという好スタートにも、「まずは予選通過をして、3日目でしっかり伸ばしていけたらと思います」と、謙虚に締めくくった。(新潟県長岡市/今岡涼太)