櫻井有希がスコアを伸ばし堂々9位タイ
国内女子ツアー「サイバーエージェントレディス」の予選2日間を4バーディ、ノーボギーでラウンドし5位タイにつけた櫻井有希が、2008年「マスターズGCレディース」で自身がマークした4位タイを上回るべく最終日を迎えた。
3番パー5で幸先の良いバーディを奪った櫻井だったが、5番でフェアウェイからの2打目がグリーン手前のバンカー淵に止まってしまうピンチを招く。スタンスはバンカー内で、ボールは腰の位置という状況に「最終日もプリファードライが適用されていたので、ボールを置きなおしても良かったのですが、今日はあるがままに行こうと決めていたので」と話す櫻井は、ボールが少し沈んだ状態で打ち、ピンまで7mのパーパットを残してしまった。
このパーパットを外し、今大会初のボギーを叩くと「あそこから流れを悪くしてしまいました」と9番でもボギーをたたき完全に優勝争いからは取り残されてしまった。
しかし、後半の13番でバーディを奪うと、14番でボギーを叩いたが、15番パー3、17番パー5とバーディを奪い、スタート時より1つスコアを伸ばして通算6アンダーでホールアウト。順位は9位タイに終わったが、「緊張せず落ち着いてプレーできましたし、後半取り戻せたので自分では満足です」と納得のラウンドとなった。
1月から米国のアニカ・ソレンスタムが主宰するアカデミーで修行をしている櫻井。スイングもアニカに似てきたというと「本当ですか、あのスイングにしたいので。ただ、練習場だと出来ているような気がしますが、コースに出ると安定しないんですよ」と少し自信無さげ。「今年はスイングを作る年なので、練習に集中します」と今季の目標は前日と同じでブレはない。
今後の予定として、日本ツアーの出場試合は決まっていないが、7月に再び帰国することは決定している。今季の「日本女子オープンゴルフ選手権競技」の予選会に挑戦するためだ。「その前後で推薦をいただいたり、予選会に出られる試合があれば挑戦したいです」と話す。ひたすら練習も良いが、たまには試合に出て自身の成長ぶりを確認するのも来季のためには必要なことだ。(千葉県千葉市/本橋英治)