2011年 富士通レディース

体調不良を乗り越え古閑美保が12位タイ

2011/10/14 17:06
貧血ぎみの古閑美保は注射を打って試合に挑んでいる

今季限りの現役引退を表明してから2試合目を迎えた古閑美保。前週は3日間戦い、24位タイに入ったが、今週はさらに上位を目指している。「残り少ないシーズンで、1つでも多くの試合に出たいので」と話す古閑は、現時点で出場資格を持たない「ミズノクラシック」、そしてツアー最終戦の「リコーカップ」の出場権を狙っているからだ。

「富士通レディース」初日は、2アンダー12位タイにつけた。前半の2番、3番と共に4mのバーディパットを沈め、続く5番も5mのバーディチャンスを迎えたが、これは決まらずパー。その後は2バーディ、2ボギーのイーブンにまとめ「2アンダーは自分にとって良いスコアです」と納得の表情でクラブハウスに戻ってきた。

大会前日のプロアマ戦は体調不良のため欠場となった古閑だが、この日は無事に18ホールを完走。「昨日はレジスト(大会出場登録)をしにコースに来て、そのあと東京に戻りました」という古閑。都内の病院で貧血を抑える注射をして、今朝6時起きで会場に向かった。

「少しぐらい体調悪くても試合を休むことはないですね。特に引退を発表してからは、さらに多くの声援をいただいていますので、自分の出来る限りのゴルフを集中してやるだけです」。シーズン中に発表したのも、ファンの方々に理解してもらいたかったからだという古閑。

11月に開催される「ミズノクラシック」への出場資格を掴むには、今週の大会を終えて賞金ランキング35位以内に入ることが条件となる。他の選手の成績にもよるが、古閑が今週3位以内に入ればその可能性は最大限に広がる。(千葉県千葉市/本橋英治)

2011年 富士通レディース