佐伯三貴、初の賞金トップに「1億円狙います!」
2011年の国内女子ツアー「フンドーキンレディース」を制したのは、ツアー通算3勝目となる佐伯三貴だった。優勝スコアの8アンダーは、2位とは1打差と僅差だが、試合展開としては佐伯の一人旅のようだった。
通算6アンダーで韓国の朴仁妃と首位タイでならんでいた佐伯は、前半の4番、そして6番、7番でバーディを奪い9アンダーまで伸ばした。この時点で朴はスコアを1つ落して5アンダー。同じく最終組の馬場ゆかりも序盤で2つのバーディを奪い5アンダーとしていたが、9番以降は優勝争いから脱落した。
終盤に入ると2位入った北田瑠衣が3打差で追いかけていたが、その差はなかなか縮まらない。最終18番で北田がバーディを奪い、2打差でホールアウトすると、佐伯がその18番でボギーを叩いたため1打差で佐伯の優勝が決まった。2試合前から3位タイ、2位タイときて今回が優勝。賞金1,440万円を獲得しての3,704万円は、自身初の賞金ランキング首位へと上り詰めた。
「今年は1億円プレーヤーになることを目標にしています」と言う佐伯。「やっぱり高い目標を掲げることで、妥協しなくなるし、5年目なのでそろそろ達成すべきかな」と続ける。今季は震災後の「心をひとつに 西陣レディスクラシック ~東日本大震災 復興支援チャリティ~」で予選落ちになったが、それ以外では常に上位で戦っている。
「再開時の試合は心の準備ができていなかったのと、自分が頑張らないと、という気持ちで空回りしてしまいました。でも、今は気持ちも充実しています。先週は追いかける立場でいっぱいいっぱいでしたが、今日は首位でスタートできたので、勝てたらいいなぐらいに思っていました」とスタート前の心境を話す。東北で学生時代を過ごしたこともあり「今だけではなく、今年1年をかけて頑張らないといけないと思っています」という佐伯は、1バーディにつき1万円というチャリティ活動も行っている。