2011年 フジサンケイレディスクラシック

耐え抜いた西山、初優勝へ望みを繋ぐ

2011/04/23 19:41
強い風雨に耐え、首位に4打差に踏みとどまった西山ゆかり

自身ツアー通算6試合目となる「フジサンケイレディスクラシック」初日に、2位タイと絶好のスタートを切った西山ゆかり。その2日目、強い風雨に見舞われながらも、重圧のかかる最終組で堂々たるプレーを見せた。

スタートホールの1番では「自分の悪いクセが出た」と、1メートルのパーパットを外しボギー発進。不穏な空気が流れる中、その後も2番、3番とパーオンに失敗。だが、ともに2メートル前後のパーパットを捻じ込んで耐えしのぎ、徐々にリズムを掴んでいった。「パーを拾って、拾ってという感じでできました。今日1日、よく耐えたと思います」と3ストローク落とすにとどめ、通算イーブンパーの4位タイに踏みとどまった。首位とは4打差、ツアー初勝利の可能性も残して迎える最終日。「ゴルフのスタイルは変えず、ただ思い切ってプレーしていきたい」と気持ちを固め、無心で首位の背中を追う。

この日のスタート前、父親から“頑張れ”と激励のメールが入っていた。さらにその後ろには“酒が美味い”との言葉が続いていたという。「明日もう1日あるので呑み過ぎずに、明日にとっておいてもらいたいですね」と笑顔を見せる西山。勝負の最終日、父に最高の美酒をプレゼントすることができるか。

2011年 フジサンケイレディスクラシック