有村智恵「5年後のオリンピックに出たい」
2011/03/01 18:33
先週、シンガポールで開催された米国女子ツアー第2戦「HSBC女子チャンピオンズ」で最終日まで優勝争いを演じた有村智恵が、月曜日朝の便でシンガポールを出発し、同日夜に沖縄入り。一夜明けた火曜日に、国内女子ツアー開幕戦となる「ダイキンオーキッドレディス」の会場である琉球GCで練習ラウンドを行った。
興奮が残っているのか、時差ボケや疲れは感じないという有村。大会終了後、「日本に帰るときはすっきりした気持ちで帰ろう」と2~3時間は悔しがったというが、すぐに気持ちは前向きに切り替えていた。もし勝っていたら?との問いには、「色々難しいとは思うけど、行っちゃってたと思います」と米ツアー転向を示唆する。以前までは国内重視の姿勢を示していたが、世界に触れ、その考えも変化をし始めているようだ。
きっかけはいくつかある。海外ツアーに出場し、向こうの選手がイベントやパーティを積極的に楽しんだり、ゴルフ以外の趣味に打ち込む姿を見て、視野が広がったのが一つ。もう一つは、北京五輪・フェンシングの銀メダリスト、太田雄貴氏を通して多くのアスリートと触れ合う中で、改めて将来の目標を考えた時に5年後のリオデジャネイロでのオリンピック出場に大きな魅力を感じたことがあげられる。
「(五輪を)目指すなら海外に慣れておかないといけないし、英語ももっと勉強しないといけない。日本ツアーが世界の中でも試合数が多くてスポンサーも多い素晴らしいツアーだということを証明する為には、そういう所で頑張らないといけない」。
今年は賞金女王よりも勝ち星にこだわりたいという有村。高い目標を掲げて、今季国内ツアーの開幕戦へと挑む。