申智愛、亡き母に誓った勝利! 賞金ランクトップにも肉薄!
2010/11/07 18:59
改めて、その強さを実感させられるラウンドだった。「ミズノクラシック」最終日、2打差をつけて単独首位からスタートした申智愛(韓国)は、「しばらく優勝していなかったので緊張はあった」という言葉とは裏腹に、序盤からバーディを重ねていった。
前半を3バーディ、ノーボギー。途中、ヤニ・ツェン(台湾)の猛追にあって一時は並ばれたものの、13番パー5でバーディを奪い、申には珍しい力強いガッツポーズ。再び単独首位に立つと、16番ではヤニに2打差をつけるバーディ奪取し、「その辺りから徐々に優勝を確信していった」と勝機を振り返る。最終的に、フェアウェイを1度も外さない安定感抜群の内容で5バーディ、ノーボギー。2打差のリードを守り切り、08年に続く今大会2勝目を手にした。
今週の申には、優勝に向けて強く期するものがあった。中学3年生の時に死別した、母親に向けての誓いだ。「明日は母の命日なんです。必ずトロフィを持って帰ると心に決めていたので、とても嬉しい」。ラウンド中も、「大きなチャンスが来たときに、“これを外したら(トロフィを)持って帰れない”と心に命じていた」という。13番のアクションは、この気持ちの表れでもあったのだろう。
今週の勝利により、米ツアーの賞金ランキングトップを走るチェ・ナヨン(韓国)に肉薄。僅か3,534ドルにまで詰め寄り、2年連続賞金女王も現実味を帯びてきた。来週メキシコで開催される「ロレーナ・オチョア・インビテーショナル」は欠場し、最終戦の「LPGAツアー選手権」に全てをかける。