2026年 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント

「ウルッときました」安田祐香が圧倒的完全V 性格真逆な姉とのタッグでつかんだ初勝利

2026年 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 3日目 安田祐香
安田祐香が姉・美祐さんと3勝目を飾った

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日(16日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6590yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆2930人)

ウイニングパットを沈めると、安田祐香はキャディを務めた姉・美祐さんと抱き合った。普段はコース上で感情を大きく表に出さない25歳も「涙は出なかったですけど、お姉ちゃんもウルッときていたので、私もウルッときました」と会見でほほ笑んだ。

圧倒的な完全優勝だった。初日は2023年の大会コースレコードに並ぶ11アンダー「61」をマークし、2日目も「64」。パー72設定で36ホール終了時の通算19アンダーは、2003年「ミズノクラシック」でアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)がマークした最多アンダーパー記録を1打塗り替えた。

2026年 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 3日目 安田祐香
8番からエンジンがかかった

後続に7打差をつけて迎えた最終日は「優勝するぞ」と強く意識してスタートした。ところが1番のティショットを右に曲げてボギーが先行。「緊張していたのが大きなミスになってしまって少し動揺した。きのうまでとは違う感情だった」。5番でも3パットのボギーを喫し序盤で2つ落とした。

それでも流れが戻るのを待った。きっかけは8番(パー3)だった。「昨日から良かったパターが、今日は悪いのかなと思っていた。ちょっと長めのが入ってくれた」と5mのフックラインを沈め、この日最初のバーディを奪った。ここから4連続でスコアを伸ばすなど「68」でまとめ通算23アンダー。本大会で奪ったバーディは計26個で、これもソレンスタムが持つ24個を上回り、3日間大会の最多バーディ優勝となった。

2026年 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 3日目 安田祐香
チームの後押しでつかんだ勝利

この勝利は決して一人でつかんだものではない。「ポジティブで私とは結構反対な部分が多い」という姉の美祐さんにはアマチュア時代からたびたびバッグを担いでもらってきた。「今までの最高が2位で悔しかった。毎週やってもらえるわけじゃないので、チャンスのときはより一層頑張りたいと思っていた。優勝できて良かった」と姉妹でつかんだ優勝をうれしそうに話した。

2024年の初優勝前から師事する大西翔太コーチの存在も大きい。弾道測定器を使った距離合わせを重ね、試合会場でもスイングを確認してもらっている。「翔太さんもすごくポジティブ。自分が思ったことと照らし合わせられている」。姉弟子の青木瀬令奈との練習ラウンドでも学びを得ながら自分のゴルフを磨いてきた。

2026年 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 3日目 安田祐香
複数回優勝へ、歩みを止めない

2000年度生まれの「プラチナ世代」。兵庫・滝川第二高で同級生だった古江彩佳、同学年の西村優菜吉田優利は米ツアーに主戦場を移した。安田はアマチュア時代、同世代をけん引する存在だったが、同じ道を歩むつもりはない。「メジャーとかはチャンスがあれば出たい」とスポット参戦を頭に置いているものの、足場は国内。3シーズン連続優勝をホステス大会で、しかも記録的圧勝で飾ったことがうれしい。「今年は複数回優勝を目標にしている。後半戦ですけど、まだまだチャンスはあると思う」。独自のスタンスを崩さず、力強く今後を見据えている。(長野県軽井沢町/安平賢太郎)

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